就労継続支援A型で学ぶ羊毛フェルト制作|創造力を育てるハンドメイド活動 – 10iro

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2025/11/21

コラム

羊毛フェルト制作で育む創造力と表現力

当事業所では、デザインやWeb制作のほかに、利用者が手を動かしながらものづくりの楽しさを感じられる ハンドメイド制作 にも取り組んでいます。
その中でも特に人気が高いのが、ふわふわの羊毛から作品を生み出す 羊毛フェルト制作 です。

「集中して作業するのが得意」「形を作るのが好き」という方にぴったりのプログラムで、完成までの工程に「創造力」「丁寧さ」「色彩感覚」が求められます。
一つひとつの作品づくりを通して、就労継続支援A型ならではの訓練と成長の機会を得ることができます。

羊毛フェルトとは?やわらかな素材で形を作る手芸

羊毛フェルトとは、羊毛に専用のニードル(針)を何度も刺して繊維を絡ませ、形を作るハンドメイド技法です。
ふんわりとした羊毛を少しずつ固めながら、動物のマスコットやキャラクター、季節の飾りなど、さまざまな立体作品を生み出せます。

素材は天然の羊毛で、触り心地も優しく、制作中もリラックス効果があります。
作業は単純に見えますが、「どのくらい針を刺すか」「どこを強く固めるか」といった調整が必要で、細やかな感覚と集中力が鍛えられます。

制作の流れと訓練になるポイント

当事業所での羊毛フェルト制作は、以下のステップを通して行われます。

テーマの設定
季節のイベントや動物など、テーマを決めて作品のイメージを考えます。

色選び・設計
複数の色の羊毛を組み合わせながら、配色やパーツ構成を検討します。

ニードルワーク
専用の針を使い、少しずつ形を作り上げていきます。細部の調整では集中力が欠かせません。

仕上げと確認
完成後に全体のバランスを見て、必要に応じて修正や補強を行います。

この工程には、計画性・手先の器用さ・観察力 といった就労スキルの要素が含まれており、単なる趣味ではなく「働く力」を身につける実践的なトレーニングの場になっています。

表現力を育てるデザイン活動としての羊毛フェルト

羊毛フェルト制作では、単に形を作るだけでなく、
「どんな表情にするか」「どんな色でまとめるか」といった デザイン的な発想 も大切になります。

作品を通じて、「どうすれば可愛く見えるか」「どんな組み合わせが美しいか」を考えることが、自然と 感性のトレーニング につながります。
自分の思いを形にする過程で、利用者の表現力や想像力が引き出され、完成時には大きな達成感を味わうことができます。

完成作品の発表・販売も実施

当事業所では、完成した羊毛フェルト作品を ハンドメイドイベントや展示会で発表 したり、ネット販売 に出品したりする取り組みも行っています。
作品が実際に社会に出ていく経験は、利用者にとって大きな自信となり、
「自分の力が社会とつながる」という喜びを実感できます。

こうした経験は、将来の一般就労にも活かせる 責任感・発信力・実務感覚 を育む訓練の一環です。

まとめ:羊毛フェルトが広げる働く力と創造の可能性

羊毛フェルト制作は、柔らかな素材に触れながら心を落ち着け、集中してものづくりに取り組める活動です。
自分のペースで進めながら、少しずつ形を整えていく過程は、まさに「働く練習」としても最適です。

当事業所では、利用者一人ひとりの特性や得意分野に合わせてサポートを行い、
羊毛フェルト制作を通して 創造力・集中力・自信 を育む環境を提供しています。

「手作業が好き」「自分の作品を形にしたい」という方にとって、
羊毛フェルト制作は就労継続支援A型での貴重な学びと成長の場となっています。

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